現を抜かす-捌-

昨日は初めて大阪で現を抜かす-捌-(うつつをぬかす-はち-)として、イベントを開催しました。

はちという名前でありながら実は9回目です!(大声)

 

初めて大阪で開催したにも関わらず、沢山の方々にご来場頂きまして、本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

イベント終了後にTwitterinstagramで色々検索してみたところ、すごく嬉しいことが書き込んであってとても嬉しかったです。

 

現を抜かすというイベントとして開催しましたが、『主役はバンド』です。

僕はその日を作る為にせっせと当日に向けて準備をするだけで、その日最高にするか最低にするかは出演者さんに全てかかっていると思っています。

イベントの名前が広がればそれはとても嬉しいし、有り難いことです。でもそれよりもバンドの名前が、音楽が広がることが僕の本望です。

そのきっかけとして、初関西のユアネス、popoqを誘いたい、そうずっと思ってて、実現出来て、自分でもびっくりしています。

 

今回出演してくれた、ニアフレンズ、popoq、the Vibrant、ゼノ、イロムク、ユアネス、の6バンド、本当にありがとうございました。感謝しかありません。

 

ニアフレンズは本当に真っ直ぐすぎるぐらい馬鹿だけど、それぐらい音楽に対する気持ちも熱いし、熱量がどのバンドにも負けないです。熱いだけじゃなくて、ちゃんと引くところも分かっていて、そのバランスがとても心地良かったです。

熱いだけのバンドってどっか胡散臭くて、あんまり信用出来ないんです、僕は。

ボーカルの篤くんが言ってくれた『中途半端な誘いに俺らは出たいと思わない』って言葉が死ぬほど嬉しかったです。ありがとう。こっそり後ろで泣いちゃいました。

 

popoqは狂うほどの儚さが独特で、知らぬ間に見入っちゃうバンドです。男の子とは思えないぐらい綺麗で壊れそうな声で綴る世界は、良い意味でニアフレンズからの空気感をガラッと変えてくれたと思います。

上條くんが『僕達の音楽をしゅっしゅさんが信じてくれたから』って言った言葉は、popoqが絶対的な自信を自分たちの音楽に持っているからで、これからどう発展していってくれるのか、どう狂うほどの儚さを与えてくれるのか楽しみです。

これをきっかけに誰が関西に呼んでくれると嬉しいです。お願いします。

 

the Vibrantは僕にとっては一番近しい存在のバンドなんですけど、だから呼んだわけじゃなくて、純粋に他の5バンドを見たときにイメージにカチッとハマるのはこのバンドしか居ないと思ったから、呼びました。

ハッキリとした世界観よりも抽象的で掴みにくいところがありますが、だからこそ色んな場面で必要とされる音楽であってほしいなあとおもいます。

秋から3rd E.P.のリリースツアーがあって、関西圏も結構ライブがあるので、是非来てもらえると嬉しいです。

 

ゼノは某バンドが解散して、ピンチヒッターとして急遽ブッキングしたにも関わらず、快く出演してくれたバンドです。

ライブを見て正直この日、ゼノで良かったなってすごく思いました。ヒカルさんの容姿から想像できない狂った目と、悪を正義で殺す意志の強さが最高に格好良かったです。

ライブバンドってこういうバンドのことを言うんだろうなって、思いました。

 

イロムクは3回目で、もう言うことは無い!というぐらいのレベルです。

本当にいつも、いつも、沢山イベントの度に助けられています。

ネイル聞けてすごく嬉しかったです。

ありがとうございます。

 

ユアネスは今回ツアーという形で出演してくれました。正直絶対無理だろうなって思ってたんです。好きだけど、イベントを今一緒にやりたいバンドだけど、彼らになにか与えられる存在ではないと思ってて。

だから出演してもらえるのが決定したとき、ずっとニヤニヤしてました。

昨日は時間が押してしまったけど、最後まで沢山の人がユアネスを見てくれていて、本当に嬉しかったです。初めての土地でツアーで、沢山の人の目で耳で、彼らの姿、彼らの音を受け入れてもらえて、嬉しかったです。

下手に格好つけない、ありのままのユアネスというバンドを見せに来たんだなってライブ見ながら思って、彼ららしさが凄く良かったです。レコ発、祝いに来てくださってありがとうございました。また彼らはすぐ大阪なので、是非行って欲しいです。

9月9日は福岡にてワンマンです、行けたら行きたいです。

 

ここからは長くなるので、興味のある方だけ読んで下さい。

 

今回大阪で開催した経緯ですが、2015年の7月に広島でイベントを開催した後に、県外でイベントを開催したときにどのくらいのお客さんが来るんだろう、どういう評価をされるんだろうと思い始めました。そこから県外でイベントを組むということを考え始めて、何故か頭がぶっ飛んで東京で先に2回開催しまして。

それからやっぱり大阪でもやりたいという気持ちが変わらずあって。本当は昨年の冬にする予定だったのですが、上手くいかず結局伸ばしに伸ばして。

テキトーにやりたくなかったんです。好きなことをテキトーにやりたくなかった。

大阪でやりたいって思って、色んな箱の方に連絡を取ってたんです。そこである箱の方に『お前がやる企画なんて客なんて入らねえよ。広島でもっと結果出してからやったらどうですか?』と言われまして。それが逆に僕に火をつけたというか。だったらやってやろうじゃんって。

見返してやろうじゃねえかとおもいまして。その為だけにやったわけじゃないんですけど、それも一種の力にはなりました。

 

大阪で開催出来たのは、過去の企画に出演してくれたバンドさんのお陰でしかないと思ってます。 僕は人を動かせる程の権力も地位もありません。言葉を吐くことしかできません。頭も良くないです。発想力もないです。ただ音楽が好きなだけです。

だけど出演してくれたバンドさんがどんどん前に進んでるからです。

僕一人の力だけじゃどうしようもないんです。門前払いされて終わりです、きっと。

だから本当に頭が上がらないんです。

 

僕はイベントを始めて2年半という月日と、9回の主催をしてきました。本当に濃すぎるぐらい沢山の出来事があって。

そこでやっぱり思うのは、the VibrantのイシダがMC中に僕のツイートについて少し言ってたんですけど、『自分の好きなものを認めてもらえる嬉しさがある』ということです。

イベントする前まではずっと孤独でした。好きなものを好きと言っても認めてくれる人が誰も居ない空間で、聞く耳すらも持ってくれない人に訳もわからずお前の好きなものなんてって否定され続けて。それがなんかずっと、ずっと、悔しくて。

だったらそのバンドお前に、いろんな人に見せてやる機会作ってやろうじゃんって、始めました。そしたら少しずつ良いねって言ってくれる人が増えて、話が出来る人が増えて。それってすごく嬉しいことなんですよね。

 

その好きって言葉で繋がった縁も沢山あるし、言わなきゃ勿体無いなあと思いました。

誰がなんと言おうと好きなものは好きでいていいと思います。

やりたいことは何でもとりあえず、やればいいと思うます。 

イベントやってみたいなあとかおもってる人が居たら、話とか全然聞くます。

(信頼関係とかにもよるからバンドの紹介は出来ないかもしれないけど)

 

 

最後になりましたが、出演者の皆様、CLAPPERのスタッフさん、お客さん、とても楽しくも、嬉しい1日を本当にありがとうございました。

これからも昨日出会って好きになったバンド、前々からずっと好きだったバンド、信じてあげて下さい。

 

次回のイベントは決まって居ませんが、今回の結果からプレッシャーがえげつないです、笑。

またどこかでお会いしましょう。

 

ありがとうございました。